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ワンランク上の出会い

子どものいる友達の家に遊びに行くとしますね。
その家にいる間は、可愛いから子どもと遊んであげる。 お絵描きでも、積木でも、子どもが次から次へと望むことをいっしょにやって遊んであげる。
だけど、しばらく遊んだらその子のお母さんに返すわけですね。 女性もある面、子どもと同じで、男としてはこうすれば楽しませてあげられるんだろうということはわかっているんです。

それは、しょっちゅう花を買ってあげることかもしれないし、ドライブに連れ出すことかもしれないし、いつも愛の言葉をささやけばいいのかもしれない。 しかし、子どもは数時間遊んで親に返せばいいけれど、女性を四六時中ずっと楽しませるのは疲れるんです。
恋人でそれぞれ帰る家があるならまだしも、同棲していたり結婚していたら同じ屋根の下で暮らしている。 そうなると、24時間彼女を楽しませるなんてとてもできない。
何時間か友達の子どもと遊んで、そのときだけ理想のお父さんを演じて、じゃあねって帰るのとは違うわけで、特に結婚している場合は、愛の炎を燃やし続けることはできないんですね。 そもそも結婚というのは、引火のようなものでしょう。
つまり、結婚は衝動だとか勢いだとかいうけれど、つきあっている男と女の関係にポンと火がつくようなもの。 どんなに長い間つきあっていても、腐れ縁でつきあっているみたいな関係では、ずっと火がつかないままなんです。
だから、結婚生活というのは、いかにその勢いでついた火を消さないようにするかということだと思うんですね。 長い年月、火を絶やさないようにしなければいけないわけだから、ずっとすごい火力で燃やそうとしたら燃料がすぐに尽きてしまう。
むしろ火力は弱いけれど、ちょろちょろ暖かい火が燃えているほうがいい。 それを妻たちはもっと燃やせと要求するんです。
もっと燃やせと言われてもね、男ははっきり言ってできない。 だからせめてクリスマスや誕生日くらい、喜ばせてあげようかと考える。
たまには家庭サービスじゃないけれど、彼女を楽しませてあげようと思う。 男の恋はパートタイムだから、パートでこの部分だけやさしくしておこうかということなんです。
そういう男の気持ちは、結婚してしばらく経てば女もわかるんです。 でもね、女も最初は結婚がどんなものかわからなくて結婚しますから。
男が結婚して何年かはパートタイムでやさしくして、あとは外で仕事や他の女性にエネルギーを使うものだとは考えもしない。

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